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『湖底の城 呉越春秋』 (八) 宮城谷昌光 

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読書期間 10月9日~10月11日
宮城谷昌光 『湖底の城 呉越春秋』 (八)

ようやく出ましたよ、8巻ってな感じなんですが、1年に1冊…
連載も8年以上なんですねってそろそろ最初から読まないとわからんくなってきたわいw

8巻、いよいよ呉越戦争でも山場な会稽の戦いなんですよね。
で、ですよ、会稽の戦いってことはですね、伍子胥の終わりの始まりなんで、読むのは気が重いと言いますか…
だって、快男児・伍子胥が…
ま、宮城谷先生にかかれば、主人公はほぼ爽やか路線と言いますか、快男児路線なんだよねw
やたらに爽やかな孟嘗君とか楽毅とかw

呉越戦争とは復讐劇の連続である。
第一幕は伍子胥、そして第二幕がこの8巻に収められている呉王・夫差による復讐劇である。
第三幕はまたのちに譲ろう。

呉王・夫差の父、闔閭は先年攻撃を受けた復讐として越に侵攻したが敗れて自らも負傷し、まもなくその傷がもとで病没する。
闔閭は後継者の夫差に「必ず仇を取るように」と言い残し、夫差は「三年以内に必ず」と答えた。
夫差はその言葉通り国の軍備を充実させ、自らは薪の上で寝ることの痛みでその屈辱を思い出した。
これが「臥薪」である。

そして呉王・夫差は夫椒の地で越軍を破り、姑蘇の役の雪辱を果たす。
一方、敗れた越王・句践は会稽山に逃げ込むが、呉軍に包囲される。
呉軍に完全に包囲された越王・句践は決断に迫られていた。
自決し、兵を助けるか、和睦を乞う使者を送るか…
賢臣・范蠡や大夫種の献言により、句践は和睦を乞う使者を出すことにする。
越王・句践の和睦の使者にしたら伸るか反るかの交渉である。
夫差の佞臣である伯嚭(はくひ)にありったけの財物を送り、主君・句践の命乞いをするのである。
また、賂いだけではなく、弁舌も巧みに伯嚭はおろか夫差までも籠絡する。

「句践は辛苦に耐えうる性格ゆえに今、越を滅ぼさねば必ず後悔する時が来る。句践の首を刎ねるべきです」

伍子胥のひと言は無視されることになる。
先代・闔閭を主君の地位に押し上げ、呉の富国強兵に力を入れ、また、夫差の即位にも一役買った重臣の伍子胥はこうして夫差に疎まれ、両者には大きな溝が開いていくことになる。
一方、越王・句践だが、呉王・夫差により処刑されることは免れ、会稽山の牢に押し込められることになる。

商王朝の始祖である湯(とう。成湯)は夏台に繋がれ、周の文王は羑里(ゆうり)に幽閉され、晋の重耳(文公)は翟(てき)に奔り、
斉の小白(桓公)は莒(きょ)に奔ったが、みな、覇を唱えた。
艱難辛苦を耐え、いつしかそれをチャンスに変えて、時代の覇者となったわけだ。

さて、「臥薪」を忘れた呉王・夫差、そして「嘗胆」を耐え抜く越王・句践。
貪婪な君主に仕え続けた、情の人・伍子胥、情がないではないが、どこか一歩引いて「権力」や「戦争」というものを見ていた理の人・范蠡。
呉越の人々はどのように時代の中を突き進んでいくのか。
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テーマ:小説 - ジャンル:小説・文学

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ユルくダラダラと生きるのが好き。

ま、いつも通りにテキトーに。

「レポ」とか何さま気取り?みたいなw
そんなカッケーもんじゃない。
「レポ」なんつって書いてたらちゃんちゃらおかしいわw
確かに全世界に垂れ流してはいるが、極めて内向きのオ●ニーブログですw
でも、全部自腹だよーんw
なので、書いてることは感想はあくまでもアテクシどもの個人的な感想、ゆえにまったく参考にならんと思うので、各自自己責任で、なw
ヲイラは責任取れません。
予定では0:00の更新だよ。

「全記事一覧」から記事を見ようとすると、めんどくさいと思うので検索してみてくださいお('A`)
…てか、検索してまでも見ないわなw

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