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『おにのさうし』 夢枕獏

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読書期間 8月7日~8月9日
夢枕獏 『おにのさうし』

『陰陽師』の延長線で、ね。
ん、やっぱ夢枕獏サン、こっち方面がおよろしいようで。
「鬼」草紙である。
「鬼」に纏わる話が収められている。

「鬼」とはなんなのだろうか。

「鬼」として、よく世間に流布されているスタイルとは、頭に二本、もしくは一本の角が生え、頭髪は細かく縮れ、口に牙が生え、
指に鋭い爪があり、虎の皮のふんどしや腰布をつけていて、表面に突起のある金棒を持った大男の姿である。
そして、赤鬼だの、青鬼だのが一般的であろう。
が、しかし、そのいともおどろおどろしい姿の場合もあれば、美男・美女という姿を取る場合もある。

「鬼」は人知を超えた「チカラ」を発揮する。
疫病をもたらしたり、人を攫って喰ってしまったりと害をなした。
が、逆に、その強いチカラを発揮して、人々に平安をもたらすこともあった。
また、人に化けて、人を襲う鬼の話が伝わる一方で、憎しみや嫉妬の念が満ちて人が鬼に変化したとする話もある。
「鬼」が持つ「チカラ」とは、善悪いずれにせよ、「人知を超えたチカラ」なのである。

それに現代の我々は「鬼」をよく使う。
私なんぞは「鬼ヅモ」なんてのはよく使う。
ツモる確率が超低い場面で待ちに待った牌を確実に引き当てる…そうさな、今年のドラフトで清宮を引き当てる、そんなシチュエーションなワケだ。

ここでの『鬼』は、「強い」「悪い」「怖い」「ものすごい」「粗い」「大きな」「固い」という意味の冠詞として使われる場合だ。
いずれにせよ、予想外の人外の「チカラ」を指す言葉である。

そう、「人外のチカラ」。
鬼とは「隱」(おぬ)であり、元来は姿の見えないもの、この世ならざるものであることを意味する、との一説が古くからある。
「鬼」とは、社会や時代背景によってさまざまなイメージであるが、どの時代であれ、社会であれ基本的には、我々のこちら側を犯す「異形」のモノなのである。

我々が考える以上のチカラを発揮した場合、「鬼」なのである。
そして、我々の思考の上を行く「チカラ」もまた「鬼」なのである。
そして、もちろん、人間という理性を超えた先にある怪しのモノもまた「鬼」なのである。

いとも簡単に人は「鬼」にもなれるのである。
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テーマ:小説 - ジャンル:小説・文学

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ちゃろちゃんねる

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ユルくダラダラと生きるのが好き。

ま、いつも通りにテキトーに。

「レポ」とか何さま気取り?みたいなw
そんなカッケーもんじゃない。
「レポ」なんつって書いてたらちゃんちゃらおかしいわw
確かに全世界に垂れ流してはいるが、極めて内向きのオ●ニーブログですw
でも、全部自腹だよーんw
なので、書いてること、感想はあくまでもアテクシどもの個人的な感想、ゆえにまったく参考にならんと思うので、各自自己責任で、なw
ヲイラは責任取れません。
予定では0:00の更新だよ。

「全記事一覧」から記事を見ようとすると、めんどくさいと思うので検索してみてくださいお('A`)
…てか、検索してまでも見ないわなw

<掲載予定>
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