『天子蒙塵』 1 浅田次郎

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読書期間 1月13日~1月15日
浅田次郎 『天子蒙塵』 1

『蒼穹の昴』から続く末期清王朝を描いた作品のシリーズ5作目。
いまかいまかと待ってたんだけどね。

歴史を繙けば、遠くはイングランド王ヘンリー8世とカタリーナ・デ・アラゴンとの離婚問題や、フランス王ルイ12世とジャンヌ・ド・フランスの離婚が「世紀の離婚」などと言われる。

そのヨーロッパから遠く離れた東洋、清という大帝国にも離婚騒動が持ち上がった。
といっても、清という帝国は1911年に起こった辛亥革命により終焉し、中華民国という共和制の国が樹立されていたのだが。

満州国執政の地位に上がろうとする溥儀の致命的なスキャンダルだとして、軍部の圧力により日本国内では報道されなかったが、
1931年、清朝最後の皇帝であった宣統帝溥儀に対して、淑妃(側室)であった文繡は離婚調停を起こす。
14歳で入内し、23歳まで溥儀と皇后・婉容とともに過ごすが、溥儀が満州へ動座する際、離婚を選んだ。

中華皇帝の離婚とは中国4000年の歴史を振り返っても前代未聞の事件であった。
中華皇帝は地大物博のこの国のすべてを「所有」していたのだから。
皇帝のモノでないモノはなかった。
土地も財宝も人もすべてが皇帝のモノであったからだ。
妃すら例外ではなかった。

なぜ彼女は皇妃という身分を捨てたのか。

話は…父である張作霖が関東軍の謀略により手に掛かり、その後易幟し、蒋介石に東北軍を譲り渡した張学良の欧州への船旅のシーンから始まる。
重度のアヘン中毒に陥っていた張学良が一人称で語りだす…

浅田次郎サン、相変わらず読ませますねぇ。
ちょっとファンタジーくさいとのご指摘の向きもありますが、うん、たしかにそれはところどころに感じる。
でも、心の機微というかの筆致はやはりすばらしいです。

これ読んで久々に入江曜子の『我が名はエリザベス』を読みたくなった。
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テーマ:歴史小説 - ジャンル:小説・文学

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ま、いつも通りにテキトーに。

「レポ」とか何さま気取り?みたいなw
そんなカッケーもんじゃない。
「レポ」なんつって書いてたらちゃんちゃらおかしいわw
確かに全世界に垂れ流してはいるが、極めて内向きのオ●ニーブログですw
なので、書いてることは感想はあくまでもアテクシどもの個人的な感想、ゆえにまったく参考にならんと思うので、各自自己責任で、なw
ヲイラは責任取れません。
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「全記事一覧」から記事を見ようとすると、めんどくさいと思うので検索してみてくださいお('A`)
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